昨年度より書評欄を設けました。昨年度は、 集中的に特定の研究「リベラリズムとその周辺」 をテーマとして掲げた欄でした。マイケル・サ ンデルの授業がテレビ中継されるようになり、 リベラリズム、コミュニタリアニズム、共和主 義などの政治哲学に注目が集まりました。しか し、そこで議論の対象や方法となっているもの は、単に政治哲学だけにとどまるものではなく、 コミュニケーション学にも大きく関わるもので した。多文化主義やフェミニズムなどとも深く 関わっているものが多いため、隣接領域に興味 を持っている方は多いと思います。 今年度も同様のテーマを掲げ、コミュニケー ション学との接点を研究してまいりたいと思っ ております。この書評は掲載して終わり、とい うわけではありません。インフォーマルな勉強 会、年次大会を利用した研究会、そして、年次 大会での報告など、この書評をみなさんが利用 することで、アカデミックな刺激に満ちた機会 をさらに作り出せればと思っております。 また、このテーマだけに限定をしない書評も 受け付けております。コミュニケーション学に 深い関わりのある本の書評をたくさん集めたい と思っております。 来年度も、書評欄はありますので奮ってご参 加ください。毎年、1 月末日を締め切りとして います。送付先は以下の通りです。書式や字数 は、今年度のものを参考にしてください(字数 は目安で、特別長すぎないものであれば議論を 尊重します)。 送付先<藤巻光浩 fujimaki[アットマークを 入れる]u-shizuoka-ken.ac.jp> イマヌエル・カント著『永遠平和のために /啓蒙とは何か、他3編』(中山元訳, 2000 年)光文社古典新訳文庫