能 性 の両者 の 目的を満 たす 理想 的 な手術 で あ った が, その手 術手 技 の難度 が高 い こ と,合 併症 の 多 さ,排 便 機 能 の不満 足 な こ とか ら一般 的 な治療 法 と して受 け入 れ られ るに至 らなか った.1977年,著 者 らの一 人宇都 宮 は独 自の方 法を考 案 し2),そ の問題 解決 に取 り組 み3) 現在 で は広 く世 界 にお いて そ の方法 が追試 され4),潰 瘍性 大腸 炎 お よび大腸 腺腫 症 に対す る術式 として普 及 しつつ あ る.本 術 式 に特有 の早 期合 併症 と して筋 筒膿 瘍 が あげ られ るが現在 で は手術 手技 の工 夫,術 後 管理 の向上 な どに よ りそ の頻 度 は著 減 して い る3). 一方 ,本 手術 特有 の後 期合併 症 で ある回 腸嚢炎 は下 痢,下 血,発 熱,腹 痛 を主徴 と し,患 者 のqualityoflife と影 響を 与 え るぽか りで な くまれな が ら回腸嚢 切除 を 余儀 な くされ るこ ともあ り15)問題 とな りつ つあ る,私 共 も現 在 まで にす で に発 表 した術 式3}で39例 の 回肛 吻 合 術(潰 瘍性 大 腸炎22例,大 腸 腺腫 症17例,回 腸瘻 閉 鎖 後1~39か 月,平 均16.1か 月)を 完成 してい るが, この うち4例10.3%(潰 瘍 性大 腸炎3例13.6%,大 腸 腺 腫 症1例5.9%)に 回腸 嚢 炎 を経験 した ので 報告 す る. 図1症 例1.回 腸嚢粘膜の一部 と思われる壊死物質 が肛門よ り排出 された.