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症例は60歳女性. 僧帽弁膜症にて僧帽弁人工弁置換術を施行したところ, Treasure 分類I型の左室破裂を併発した. 心内からの修復にて破裂部位の修復は可能であったがIABP挿入に伴い逆行性動脈解離が総腸骨動脈から左鎖骨下動脈まで生じ, 術後7日目多臓器不全にて死亡した. 剖検所見では, 僧帽弁前尖直下の心室中隔膜様部より房室間溝さらに左室後壁にいたる広範な血腫の存在を認めた.(More)
慢性化膿性骨髄炎の難治性瘻孔に扁平上皮癌を発症することは知られているが稀である.瘻孔部の悪性化を疑わせる所見として易出血性,肉芽の増殖,滲出液の増大,悪臭,疼痛が挙げられるが,最も注意すべきは経時的な瘻孔部の性状変化である.疑われた場合は,生検等の積極的な検査が必要であると考える.脛骨慢性化膿性骨髄炎に扁平上皮癌を生じた1症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.
大動脈弁疾患の開心術時における心筋保護法は, 左右冠動脈口より選択的に行われるのが一般的であるが, 心筋保護液注入の間は外科的操作を一時中断せざるをえない. また最近その有用性の報告が散見される冠状静脈洞よりの逆行性冠灌流法 retrograde coronary sinus perfusion (RCSP) は外科的操作を中断することはないが, 従来の方法では右房切開を必要とし,(More)